ベントキャップ(2)
○音対策・・・道路に面した換気口などから音が侵入し、ダクト内で増幅されてしまうことがあります。対策品として、ベントキャップのフード内部にウレタンフォームやグラスウールなどの吸音素材を使用した、遮音性能を高めたものもあります。
○吹出し方向・・・人が通る場所や建物が隣接した場所に取り付ける場合、吹き出し方向には注意が必要で、場合によってはクレームとなることも。そのような場合、横ガラリ(ブラインド状の桟を固定したもの)の丸型ベントキャップを使用すれば、ガラリを回すことによって吹き出しの向きを変えることができます。また、ガラリの向きが予め左右両吹きになっているものや、正面は塞がれて周囲から放射状に吹出すものなどがあり、これらのタイプは排気が分散されることにより近くの人や物への影響を和らげることができます。
○メンテナンス・・・防虫網の清掃や、温度ヒューズ(防火ダンパー付の場合)の交換など、メンテナンスが必要になる場合がありますが、簡単にフードやガラリを取外しできるタイプのものなら、そのような作業を容易に行うことができます。また、作業性を考慮してベントキャップを足場の確保できる場所に取り付けることが、メンテナンス対策としてとても重要です。