ベントキャップ(1)
ベントキャップは換気口として建物の外壁に取り付けまずが、防雨、防音、防虫、防鳥など外部からのダクトへの異物侵入を防ぐ機能が備わります。用途に応じて形状や材質など豊富な種類が商品化されていますので、数回にわたっていろいろな特性などをご紹介したいと思います。
○錆び対策・・・ベントキャップは基本的に常に外気にさらされる為、錆びにくいことが求められます。ステンレスやアルミ製が一般的で、外壁色とのコーディネートも可能な焼付塗装を施している商品もあります。
○雨対策・・・一般的なベントキャップはフード型になっており雨の侵入を防ぐ形状をしています。また、フード先端を伸ばして雨の逆流を防いだり、壁側に水切りを設けることにより雨水を壁から離れた位置から滴下させることができ、壁汚れ(雨シミ)を回避する工夫がなされたのもあります。
○風対策・・・例えば排気系統の場合、強い風が換気口から逆入すると、風圧によって換気性能が損なわれてしまいます。そのような対策を施したタイプとしては、開口を正面ではなく左右に設けることにより正面からの風を防ぎ、横からの風は左右の開口を吹き抜けるようにする構造のものや、外部から強い風圧を受けた際に内部のシャッターが閉まって風の侵入を防ぐしくみのものなどがあります。