円形ダクトの継手について
ダクトはストレート一本で!とはなかなかいかず、実際には方向を変えたり、分岐・集合したりと空気の流れには紆余曲折があります。そのような複雑な配管を実現するためにはダクト同士をつなぐ「継手」が必要になります。継手は、曲りの角度や分岐の本数など目的に応じて様々な種類がありますが、その中の代表的なものを一部ご紹介します。
○ニップル・・・・直管と、直管やフレキシブルダクトなどを延長したい場合に使用します。
○エルボ・・・曲りの継手ですので「ひじ」の名前が付けられています。ダクトの方向を変えるときに使い、角度は45°・90°のものが基本になります。
○レジューサー(R管)・・・片落ち管とも呼ばれます。ダクトの径を変更するときに使用します。
○T管・Y管・・・T字やY字形に分岐・集合させたいときに使用します。
○RT管・・・R管とT管を合わせたもので、T字に分岐・集合させながらダクト径もかえるときに使用します。
○角丸・・・角ダクトと丸ダクトを変形させながらつなぐときに使用します。
この他にも上記のものを組み合わせることにより、多くのバリエーションを作ることができます (たとえばR管とT管を合わせたRT管など)。
継手は、適したかたちやサイズを効果的に使用することにより、給排気などの性能やコストダウンにも重要な役割を果たします。