ダクトの吊り方
以前ダクトの種類についてご紹介しましたが、今回はそれらのダクトの室内での取り付け、固定する際の方法について取り上げたいと思います。
建屋内でのダクト設置は例外を除いて、天井や壁面に固定したり吊り下げたりします。
固定する(吊る)方法は大きく分けますと山形鋼等を使用する方法と、吊バンドを使用する方法があります。
前者の山形鋼は「アングル」と呼ばれています。これは主にダクトを天井や壁から吊ったり固定する際に使用されます。また、耐震強度を上げる目的でも使われます。
吊バンドは、丸型のダクトに使用されます。帯状になっていて必要分だけカットして使用するタイプや、あらかじめ円形にサイズごとにラインナップされているものなど様々ですが、ダクトの素材や用途によって最適なものを使用します。例えば、保温材が巻かれたフレキシブルダクトの場合、金属製で幅の細い吊バンドを使用してしまうとそれがダクトに食い込んだり穴があいてしまい。本来の性能が発揮できなくなってしまうこともあります。そのような場合は柔軟なポリエチレン素材で幅の広いタイプの物を使用します。
ダクトの吊り方は施工場所の条件などにより、いろいろな方法を使い分けます。飲食店などではダクトが客室に露出していることも多いので、お出かけの際はぜひ観察してみてください。